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此処は、人の道の迷子になってしまった『月の雫』が蹲っている場所です。 『月の雫』の心の葛藤の物語と詩を、絵と写真を添えて綴っています。

   
夏空と滑り台
夏空と滑り台




高いところに登って見上げる
空がボクを包み
ボクは宇宙の一部になる

高いところに登って見渡す
風がボクに語りかける
ボクは生きてる今を確認する

高いところに登って見下ろす
優越感が内臓を駆け巡る
ボクはいつの間にか
欲望に取り込まれている


幼い頃…
それはちょっとだけ高い
こんな滑り台から
既に始まっていたのかも知れない

人間として生きぬく為の
捨てることのできない武器として…
クダラナイ優越感と
フクレアガル欲望と


なんだか胸がつまるから
ボクはもう一度空を見上げた
夏の雲が黙って通り過ぎていった








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TITLE:夏空と滑り台







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