此処は、人の道の迷子になってしまった『月の雫』が蹲っている場所です。 『月の雫』の心の葛藤の物語と詩を、絵と写真を添えて綴っています。
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葬送
葬送
小さな身体に似つかわしくなく
不自然に痙攣すると
キミの身体は沈黙した
キミの身体に耳を当てた
鼓動が弱々しく遠ざかって行った
剥製のように硬直した
キミの身体は冷たかった
白い毛は
滑らかな手触りで
とても柔らかく艶やかだった
二日後
小さなホールで
キミを花で包み見送った
キミの白く儚い
小さな骨を抱いて
家路を走り出した時…
雨が激しく降り出した
桜を散らす雨
キミの涙雨…
雲間から差し込む明るい光
風に舞い上がる花びら
強い風が
キミを天に連れて行った
キミの居た時間
ボクはゆっくりと思い出しながら
一粒ずつ涙に詰め込んだ
TITLE:遺影
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