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此処は、人の道の迷子になってしまった『月の雫』が蹲っている場所です。 『月の雫』の心の葛藤の物語と詩を、絵と写真を添えて綴っています。

   
恋愛
恋愛



恋愛はいままでずっと
次の成長に行くための課題のようなものだった
人間らしく生きるための
必要不可欠な体験にすぎなかった

例えば『会いたい』という気持ちを学ぶために
あの人をターゲットに据えた
『ずっとそばにいたい』という気持ちを学ぶために
別の人をターゲットに据えた
『キス』を知るために
それに見合った人をターゲットに据えた
次の段階を学ぶためにその都度
新しい恋愛と言う課題を自分に科していた

少しはときめいたし
愛しさも切なさもそれなりに知った
けれども恋愛で嫉妬をすることはなかった
(天性の才能を有する者への嫉妬は抱いたが
恋愛の嫉妬などその比ではない陳腐なものだったから)

頭で恋の図面を描いて恋をして
頭で愛の図面を描いて人を愛してきた
恋愛に伴う感情を自分で作り演じてきた
そうしてしか人を愛することができなかった
そんなのは愛じゃないと分かっていても
心で人を愛することができなかった

だから私の大切な人たちごめんなさい
私にはよくわからないのです
私の大切な人たちは私にとって
義務と責任の上ではあくまで他人以上の存在で
けれどそこに愛しているという感情が存在するのか…
私にはよくわからないのです

ただこれだけはわかって下さい
私の中の最上級の慈しみであることに偽りはない
それが私の愛という感情の代わりであることを
どうか理解して欲しい…(と言っても無理かもしれないけど)
だからこれからも愛が存在するように振る舞い
人並みの愛情表現をし続けるしかない

時にびっしりと愛情が詰った愛情過多の人に接すると
得体の知れない嫌悪感や不快感に焦げ付きそうになり
いつしか相手への憎悪に変わります
私は愛情の免疫不全なのかもしれません
今さらだからもう治らないのかもしれないし
もしかしたら治るのかもしれない
ただそれの重要性を残念なことに
今の私自身は少しも感じていない

ただ、ずうっと昔の子どもの頃
そう、本当に純粋だったずうっと昔の子どもの頃…
初恋は少しだけ人並みだったかもしれない
純粋な恋という感情に突き動かされた
人並みの恋だったかな…

そんなことを思い出した






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TITLE:幕間のシルエットのように








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