此処は、人の道の迷子になってしまった『月の雫』が蹲っている場所です。 『月の雫』の心の葛藤の物語と詩を、絵と写真を添えて綴っています。
純粋に
純粋に
何の駆け引きや打算もなく寄り添う
人と人がそうあることなんて…
…不可能
雑多な切れ端を組み込み絡まりながら
無意識に互いを探り合う
表層しか反応しないアンテナを立てた機能不足は
イコール幸せという図式に何の疑問も持たず生きる
いい人生だったと息を引き取る
もちろんそれが望んだ幸せ
使い方の説明もないまま
感度の良すぎるアンテナを付帯した機能過多は
使い道のない世界でガラクタ化する
不法投棄禁止の看板だらけの世の中で廃棄もできず
いい人生だったのかと最後まで自問自答して息を引き取る
私の幸せって何?
考えることを身に付けてしまった人と言う生き物に
純粋なものなんかあるのだろうか?
辛うじて深層にしがみ付いている私の純粋が
疑問符を払い除けながらもがき続ける
何かを望んでいる
「今度生まれてくるなら…」なんて
まだ性懲りもなく燻る未練を引き摺って…
誕生を司る得体の知れない力に私は願っている
路傍の石にして下さいと
今度生まれてくるときは
どうか路傍の石にして下さい…と
TITLE:そこに見えるもの
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