此処は、人の道の迷子になってしまった『月の雫』が蹲っている場所です。 『月の雫』の心の葛藤の物語と詩を、絵と写真を添えて綴っています。
葬式(2)
葬式(2)
私は世間一般のセレモニー化した葬式をしたいとは思わないし、そのようなもので送って欲しいとも思わない。
死んだら、私の死体の処理は必要とは思うが、それは本当に物質として、法に触れない必要最低限のことをしてくれるだけでいい。
葬式をポケットマネーで取り行えるほど、私も私の親族も裕福ではない。
おそらく世間一般の葬式をするには借金をしなければいけないだろう。
それを本人が望んでいるならまだしも、
全く望みもしないのにする必要がどこにあるのだろう?
借金をしてまでも私の葬式を出すことで、残された者が笑顔で幸せに暮らせると言うなら黙って従おう。
(死んでしまったら抵抗できないが。)
しかしそうでないなら、借金の返済に苦しむ姿など見たい筈がないに決まっている。
望まない、私の葬式の費用に出すお金があるなら、そのお金は残ったものが笑顔で希望を確信できる未来に充ててくれるのがいい。
そして生前の私の証をそこに添わせてくれるだけでいいのだ。
続く…
TITLE:生の色
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