此処は、人の道の迷子になってしまった『月の雫』が蹲っている場所です。 『月の雫』の心の葛藤の物語と詩を、絵と写真を添えて綴っています。
おはようのメールがない朝
シンプルな朝食写真がない朝
何気ない庭の写真や
旅先の風景写真さえ
今朝はない
拭えない静かな孤独が付き纏う
数日前のフェイスブック
急に増えた女性達のプロフは
音を弾きキミと同じ世界で繋がる
キミはきっと華やかな会話に酔い
私のことなど忘れて夜を明かす
いつでも開いていた
キミと私を繋ぐ心の通路
不意に鍵を掛けたキミは
そのことすら忘れているの
おはようのない朝
キミはもう慣れてしまったの?
私を想い出さないことに
もう慣れてしまったの?
繋がっていたモノがひとつずつ壊れて
塵になって時の狭間に飲み込まれく
あなたの時間に生きた私を
あなたは残酷なほどゆっくりと
ひとつ残らず全部忘れるの
TITLE:変わらぬ景色
どうしてあなたのことばは
いつも目的語がないんだろう
いつも主語がないんだろう
それがどれほど私の不安を掻きたて
私を苦悩させているかを
あなたは何も気づいていない
「ならやめよう」
何かをやるかやらないかなんて訊いてない
尋ねた事と無関係の言葉が返ってくる
肝心なことはいつもあやふやで
返って来る返事はひとつも答えになってない
「ならやめよう」
何を?
何をやめるの?
メールをやめるの?
二人の関係をやめるの?
一緒にやっていることをやめるの?
別れるってこと?
さよならってこと?
何もかもを白紙にするってこと?
待て待て待て待て待て待て待て待て…
そればっかり
あなたは違う方を向いてばかりで
あなたが向く方は誰も待たされてないじゃない!
どうして
私には「待て」ばかりなの?
私が絶対あなたのそばを離れないと思ってるから?
待つのはもう限界…
私が去って行ってもあなたは後悔しないんだろうか
「待てない君が悪い、仕方ない」って
あなたは受け入れられるんだろうか?
それとも
私が諦めて
私が自分から去っていくのを待ってるの?
「ならやめよう」ってなんだよ!
あなたを想う私の心が
あなたの不用意な言葉で
泥水のように撹拌される
しつこい
バカ
くどい
面倒くさい
少し前まで
「愛してる」だったよね
大好きだから気になる
かつて沢山の「愛してる」をくれたあなたも
一緒の想いだったはずだよね
あなたにとって
しつこいんだ 私
バカなんだ 私
そんなにも遠ざけたいのかな?
それが希望なら
本当に私 遠ざかるよ
言われると哀しいから
どんどん遠ざかるよ
自由にしてほしいんでしょ?
私は消えて
あなたを自由にしてあげる
自由にしてほしいんでしょ?
壊れる寸前の心を抱いて
私は少し遠ざかってあげる
今日の居心地はどうですか?
さぞかし自由で爽快でしょうか?
私など居なくても
いえ 居ないほうが…快適な時間でしょうか?
毎朝 心の穴を塞いで
何もなかったかのようにリセットする
あなたもきっとそうだろうと思うから
笑顔を継ぎ当てて頑張ってリセットする
でもね
心のリセット 限界かもしれない
尊敬と思い遣りの喪失
暴言に塗れ いつしか一方通行
気づかぬ振りでリセットを繰り返す
やがて鉛の様に沈殿して溢れて…
頑張れって言わないでね
優しい言葉に慣れてないから
優しい言葉をかけられると泣けてくるから
あなたにこれ以上嫌われるのは
とてもツライから
TITLE:自由ですか?
あなたへ伝えられない私の想いが
喉に詰まる
あなたに受け入れられない私の想いが
胸の奥でのた打ち回る
あなたの愛した私は
まだあなたの胸にいますか
あなたの記憶に
私の居場所はまだありますか
あなたと繋がり
あなたへ続いていた道が
少しずつ閉ざされていきます
あなたへ繋がる何もかもが
いつか消滅しそうで怖いです
あなたへ辿り着く術を
いつか失ってしまいそうで
とても怖いです
ずっと一緒だよって言ったあなたが
「じゃあ終わりにしよう」って
簡単に言ってしまいそうで
怖くてたまらないです
孤独に取り残され…
TITLE:暗い居場所
読んで頂きありがとうございます。
お手数ですが下のバナーをクリックして頂けたら光栄です。
修復するつもりが
どんどん壊れて行く
近付こうとしてるのに
どんどん突き放されて行く
心が引きつって
黒く淀んで
優しい嘘を呑みこんだ私は
どんどん嫌いな私になって行く
落ちそうな涙を堪える
嗚咽が呼吸を搾り取る
もう駄目かもしれない
弱音しか見つからないよ
キミを探すことすらできない明日
明後日、明々後日の闇が増して
深い霧の向うにキミを連れ去る
私はキミなしでは進めない
キミナシデハススメナイ
二人で歩いた道
笑顔で夢見た未来
ここで終わるとしたら
もうね、
生き止まり
TITLE:壊れるキミ
読んで頂きありがとうございます。
お手数ですが下のバナーをクリックして頂けたら光栄です。
切ないよ
虚しいよ
哀しいよ
信じてたものが一瞬で壊れて
繋いでたものがぷっつり切れる
砕け散って
ぼろぼろの心が散乱する
カケラが突き刺さるから動けないよ
あなたにとっては
簡単に心変わりできることで
とるに足らないちっぽけな口約束
私が勝手に信じて
私が勝手に繋がってるって思ってた
あなたにとってはそういうことなんだろう
見えないから
会えないから
遠いからこそ信じなきゃって
不安と毎日闘ってた
あなたはいつだって
明るい声で「愛してる」って繰り返したけど
何度繰り返されても
薄っぺらく感じた「愛してる」の言葉
薄っぺらいはずよね
私に見えない世界で
あなたはいつだって自由に私以外の誰かに愛を語り
私のためにって言った約束は
戸惑う私の前で開き直りの愚痴に変わる
難しいことなんて訊いてない
ほんとのこと言ってよ
そうすれば私だって
あなたを信じる私とさよならできるのに
あなたを信じなくても前に進めるのに
あなたはズルい
TITLE:手を伸ばしても届かない希望
読んで頂きありがとうございます。
お手数ですが下のバナーをクリックして頂けたら光栄です。
熱帯夜
熱を増した太陽光
針先を束ねて肌に突き刺さる
軽い眩暈に溶けて
心まで熱病に奪われそうになる
愛を見失った魚は
アスファルトに漂う陽炎を泳ぎ
閉ざされた水門の前で足掻く
あなたの微笑みの泉の中で
心地好く身を委ねてた年月は
あれほど長くてもこれほどに儚く
決して変わらぬと信じてたわ
私だけの泉だと信じてたの
泳ぐ誰かの波紋に押し出されて
私はあなたから遠くなって
無造作に開けられる水門から
いつか押し出されるのでしょうか
軽い悪寒と滲む汗に
寂しい私を想い出した熱帯夜
TITLE:汗ばむ夜に見る夢は…
読んで頂きありがとうございます。
お手数ですが下のバナーをクリックして頂けたら光栄です。
雨に揺れる
雨の日は好きなのに…
深呼吸ができない
憂鬱は溜息になって
雨音に翻弄される
憂鬱のワケに気がついている
偽りの自分に気がついている
雨は好きなのに
雨が嫌いになったかな…って
逃げ込む理由を探してただけ
消える時間を呆然と迎え
無力な私は地団駄を踏んで
束の間の自由を泳いだ時間を隠して
未練がましくしがみ付こうとして
明かすことの出来ない秘密に埋もれ
明かせないプライバシーだらけ
現実世界に偽りの自分だらけ
消失していく時間の
あちらとこちらの壁の間に挟まって
だから…、どうしよう…、
繰り返される言葉はそればかり
今まで何とかしてきたから
きっと突破口は見つかる
そう、自分に言い聞かせる
納得させて私を動かすしかないから
TITLE:雨に揺れる
読んで頂きありがとうございます。
お手数ですが下のバナーをクリックして頂けたら光栄です。
休日
「ボクの自由」
そう言ってあなたはふらりと旅にでる
今どこに居るの?
何をしてるの?
自分勝手な旅の景色が
私の寂しさなどお構いなしに届く
ずっとあなたのことばかり思うのは
旅の景色が欲しいわけじゃない
休日のあなたとの時間が過ごしたいのに…
「その分平日の夜は君のために」
あなたはそう言うけど
知ってるのよ
液晶の四角い窓の向うで
あなたが別の女性とメールしてること
休日にあなたとの時間がすごしたいのに…
あなたの自由はそれを認めない
私のほんの小さな…些細な願い
あなたにとってそんなに難しいこと?
私はただ寂しさを堪えるしかなくて
寂しさに囚われたくないから
私の忙しさを探して紛れる
そんな私の気持ちなどお構いなしに
あなたは自分勝手な旅の景色やメールで
私の心を掻き乱す
あなたの自由を認めるから
私の寂しくなりたくない自由も認めて
苦しくなるだけのメールや写真はいらない
あなたの居ない時間
あなたを忘れる自由を下さい
「ただいま」以外はいらない
それまでの時間はいらない
「ただいま」から始まる時間から
私の時計を進めて…
TITLE:ワタシの自由
読んで頂きありがとうございます。
お手数ですが下のバナーをクリックして頂けたら光栄です。